糖尿病の検査|糖尿病大全

糖尿病の検査について

糖尿病を診断するためには、血液検査尿検査が重要です。血糖値が高く尿に糖が過剰に混ざっていると糖尿病と診断されます。
糖尿病には特に目立った症状が出ないことが多く、重症になってから気がつくというケースも多く見られます。合併症も引き起こしやすいのが糖尿病ですから、ほかの病気の検査をしてから糖尿病が発見されることもあります。
そして当日は食事をとらずに検査をします。糖がいつもよりも不足していますから、ここで糖尿病が発見されることが少なくなります。
一定量のブドウ糖を摂取してから検査をすると、正確な判断をすることができます。基本的な検査で不安の残る結果が出た人は、ブドウ糖の負荷試験をおこなうと正確な数値を知ることができます。
グルコースを75g炭酸水に溶かしたものを、時間に合わせて測定していきます。ブドウ糖は摂取してから2時間後に一番多く現れる時です。2時間後の血糖値が200mg/dl以上の場合には糖尿病とされています。
日ごろから運動不足気味の人は、気をつけなくてはいけません。そして食事によっても数値には差が出てきますから、定期的に検査をしておくといいでしょう。
家庭でも診断できるものがありますから、利用してみてはいかがでしょう。

 

糖尿病の診断基準・血糖値

糖尿病がどうかは、血糖値によって診断されます。しかし、この血糖値が、些細なことに影響を受けて大きく上下するため、正しい診断の邪魔をすることがあります。
血糖値は運動や食事に大きく影響を受け、また、健康な人でも朝と晩では大きく値が異なります。健康なのに、偶然、血糖値が上がっていた時に検査を受け、糖尿病を疑われることがあります。逆に、糖尿病であるにも関わらず、血糖値が低い時間帯に検査を受け、問題が見過ごされてしまうこともあります。正しい診断を得るためには、異なった条件下で、何度か検査を受けると確実でしょう。
糖尿病を決定付ける血糖値ですが、診断には日本糖尿病学会による数値が目安となっています。目安となる数値は3つあり、以下の通りです。

 

 ・ブドウ糖負荷試験で2時間値が200mg/dl以上。
 ・随時血糖値が200mg/dl以上。
 ・空腹時血糖値が126mg/dl以上。

 

一つでも当てはまる数値が出れば、糖尿病を疑われます。
健康な人のブドウ糖負荷試験は、2時間値が140mg/dl未満、空腹時血糖値は、110mg/dl未満とされています。この正常値以上、糖尿病と診断される値以下のグレーゾーンを「境界型糖尿病」と呼びます。
境界型糖尿病は、健康体から糖尿病への過渡期といっても良いでしょう。限りなく糖尿病に近く、生活習慣を変えなければ、糖尿病になる可能性が大いにあります。