食事療法|食品交換表|糖尿病大全

糖尿病の食事

運動と併せて薬物療法、そして食事療法が重要な糖尿病治療になります。食事で血糖値が大きく左右されてしまいますから、毎日継続することは一番大事です。
糖尿病の食事治療はカロリー計算をしてから1日の摂取量を決めていきます。カロリーは体重と身長から割り出します。
標準体重を計算してからその体重に合っている食事の量をとることになります。標準体重は身長(m)×身長(m)×22です。身長はメートルですから間違わないようにしましょう。
ここに、身体活動レベルをかけていきます。そうすると1日に必要になる糖尿病治療の摂取カロリーが分かります。
身体活動レベルは、それぞれ個人の活動するパターンに合わせます。消費カロリーが少ない人はT、多い人ではUとなり、年齢や性別ごとに数値が違ってきます。
身体活動レベルがTという人は、ほとんどが座っている人です。立ったり歩いたりということが2時間程度、それに軽い運動が1時間ほどの人が該当します。
身体活動レベルがUには、接客業をしている人や通勤、家事の時間が長い人が該当します。歩行が3時間、軽い運動が2時間程度です。一般的に糖尿病になっているのは中年以降の人です。運動が少ない人の場合には身体活動レベルがTになります。
このカロリーを求めると糖尿病だけではなく、慢性疾患すべてに応用することができます。

 

糖尿病の食品交換表

糖尿病の人の場合には一日に摂取する食事の量や成分が細かく決められています。それが糖尿病の治療になる食品交換表です。
表1の栄養素には、穀類や豆類、イモ類などがあり、表2には果物類、表3には魚や鳥などの加工品、乳製品などがあります。
糖尿病の食事は1単位と決められている食品の量が80キロカロリーと定められています。糖尿病の場合にはこれを目安に、食品を組み合わせて摂取していくことになります。
交換表とされているのは、同じ表のなかにあるものは交換することができるからです。表1にある穀類では、ご飯とパンは同じ分類になります。
ご飯をパンにすることもでき、その逆でもカロリーが同じであれば、交換することができるというものです。同じ表とされているものでは、同じ単位数であれば何を食べてもいいということになります。
栄養素のほかに調味料もきちんと測ることが重要です。こうしたことを守って血糖値が上昇することを防がなくてはいけません。
家族と一緒の食事でも、成分が守られていれば一緒の食事をすることができます。糖尿病として特別な食事にすることはなく、自分で管理できるようにしてください。
糖尿病の人にはこの食品交換表が必需品になります。毎日どんなものを食べたかを確認できるノートをつけておくようにしていきましょう。